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川福会スタッフブログ

社会福祉法人 川福会 ブログ集

誤嚥性肺炎について(枚岡の里)

2024-01-16
カテゴリ:枚岡の里
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こんにちは、看護師の谷口です。

今回は誤嚥性肺炎についてお話したいと思います。

日本呼吸器学会によると
誤嚥性肺炎とは嚥下機能障害のため唾液や食べ物あるいは胃液などと一緒に
細菌を気道に誤って吸引することによって発症するとなっています。

正常であれば、嚥下反射や咳嗽反射により誤嚥は防ぐことができます。
私達もむせる時がありますが肺炎にはなりません。
たとえ誤嚥しても気管の粘液線毛運動により異物は排出されるからです。
けれど老化や疾患により嚥下反射や咳嗽反射が低下し粘液線毛運動の動きも悪くなり嚥下障害をきたします。
そのため誤嚥しやすく誤嚥しても気道に入った異物を排除することができないために
細菌感染がおこって肺炎に至ります。

では誤嚥性肺炎は右肺と左肺のどちらで起こりやすいかご存知でしょうか?
答えは右です。
気管は胸の真ん中あたりで左右の気管支に枝分かれして左右に分かれている肺に入ります。
気管支の形状は左右で異なり右の気管支の方が太くて短く
枝分かれの傾斜が鋭角(右が約25度、左が約45度)なので異物が入りやすいのです。

そこで誤嚥性肺炎予防には様々な方法がありますが食後の過ごし方もポイントです。

食後できれば2時間は横にならない方が良いのすが
横になる時は、先程お話したように異物は右肺に落ちやすくなっているので
そのリスクを軽減するために左側臥位(左半身を下にして左側を向いて寝る)が良いです。
また胃の形状により左側を下にして寝ることで胃酸が食道に逆流することも抑制できます。

こういった誤嚥性肺炎予防に努めるのはもちろんのこと
高齢者の方は症状が目立たない場合もあったり自ら訴えることが困難な方もいらっしゃるため
介護側が異常を察知することも大切です。

これからも利用者様に少しでも健やかに過ごして頂けるよう努めて参ります。
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