川福会スタッフブログ
社会福祉法人 川福会 ブログ集
褥瘡対策について(枚岡の里)
2022-12-26
カテゴリ:枚岡の里
チェック重要
こんにちは、看護師の谷口です。
今回は褥瘡についてお話したいと思います。
褥瘡とは床ずれのことです。
褥瘡の発生要因が絡み合って発生しますが、最大の要因は長時間同じ
体勢でいることと言われています。
長時間同じ体勢でいると、その部分が圧迫され、血行が悪くなり、
皮下組織が壊死して、皮膚が剝がれ落ちてしまうのです。
では次に褥瘡予防のポイントをお伝えしたいと思います。
ポイントは3つ、除圧・皮膚の清潔保持・栄養管理です。
1つめの除圧ですが、当施設では自分で寝返りができない利用者様のベッドサイドに
体位変換表を設置させて頂き、この表を目安に寝返りの介助を行っています。
また寝返りの介助やオムツ交換の時には、圧迫されていた部分の皮膚が
赤くなったりしていないかチェックしています。
2つめの皮膚の清潔保持では、入浴に加え、オムツ交換の時に陰部洗浄を行い、
保清に努めています。
3つめの栄養管理ですが、栄養状態を表す指標にアルブミンというものがあり、
これは血清中に存在するタンパク質の1つで、この値が低いとむくみが
起こりやすく褥瘡が発生しやすいと言われています。
当施設では、このアルブミン値が低い利用者様の食事に栄養補助食品の
ゼリーを付加させて頂いています。
このゼリーは高カロリー、高タンパク、ビタミン配合、口溶けがよく
窒息の心配が少ないのがポイントです。
そして3か月に1回及び必要な方には1か月に1回の採血を実施し、
状態を常にチェックしています。
また褥瘡に対する職員研修を実施し、ケアの向上を図っています。
これからも利用者様に少しでも健やかに過ごして頂けるよう努めてまいります。
追伸5回目コロナワクチン接種は2月に予定しています